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2011

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米国大学院学生会主催: 大学院留学説明会

posted Jan 30, 2012, 12:31 PM by Yunke Song   [ updated Jan 30, 2012, 12:31 PM ]

前略、

突然のメール、失礼します。私たち米国大学院学生( http://gakuiryugaku.net)は、海外大学院への学位留学を志す皆さんを支援する目的で、在米日本人留学生たちにより設立された団体です。学位留学について知っていただくために、2011年12月に全国6大学において「海外留学説明会」を開催します。会場は日程順に、早稲田、慶應、東京、京都、大阪、大阪府立の各大学です(詳細は本メール末尾をご参照下さい)。参加をご希望の方は、以下のリンクより参加登録をお願いいたします:http://goo.gl/hRBA6


皆さんは海外の大学院に進学するという選択肢について考えたことはありませんか?
海外のトップの大学院の多くでは、学生はRAやTAによって学費を全てカバーされるだけでなく、生活費としての給料も支給されます。世界中から集まった優秀な学生たちと切磋琢磨する環境は刺激に溢れ、挑戦する目標には事欠きません。そんな素晴らしいチャンスがあること、そしてきちんとした情報に基づいて準備をすれば、そのチャンスは実は手の届く距離にあること。この2つを、米国留学経験を持つ方の生の声を聞いて知っていただくことが、本説明会の目的です。

参加費はどの会場も無料です。各会場の参加事前登録をお願いしています。事前参加登録なしでも聴講いただけますが、万が一、会場が満席になった場合は、参加登録をされた方を優先させていただきます。当日の会場の受付は30分前から行なっておりますので、時間の余裕を持ってご来場ください。また各説明会後に懇親会を予定しております。事前参加登録・説明会の内容・地図などは、米国大学院学生会のHPへアクセスし、各会場の詳細をご覧ください。http://gakuiryugaku.net

◆早稲田大学 理工学部キャンパス
日時: 2011年12月14日(水) 17:00ー19:30
会場: 早稲田大学 理工学部キャンパス 63号館201会議室
主催: 米国大学院学生会
後援: 早稲田大学留学センター/理工学術院、船井情報技術振興財団、早稲田電気工学会(EWE)、外務省、米国大使館

◆慶應義塾大学 矢上キャンパス
日時: 2011年12月16日(金) 18:00―20:00
会場: 慶應義塾大学 矢上キャンパス 創想館2階セミナールーム2(14-202)
主催: 米国大学院学生会
後援: 船井情報科学振興財団、外務省、米国大使館

◆東京大学 本郷キャンパス
日時: 2011年12月18日(日) 13:00―17:00
会場: 東京大学 本郷キャンパス 工学部二号館 213号室
主催: UT-OSAC 共催:米国大学院学生会
後援: 東京大学 国際部国際交流室・国際本部・卒業生室、船井情報科学振興財団、外務省、米国大使館

※事前登録はUT-OSACのホームページでよろしくお願いします。

◆京都大学 吉田キャンパス
日時: 2011年12月22日(木) 14:30-17:00
会場: 京都大学 吉田キャンパス 国際交流センター KUINEP教室
主催: 米国大学院学生会
後援: 京都大学国際交流センター、船井情報技術振興財団、外務省、米国大使館

◆大阪大学 豊中キャンパス
日時: 2011年12月26日(月) 14:30-17:00
会場: 大阪大学 豊中キャンパス 共通教育棟 大講義室
主催: 米国大学院学生会
後援: 大阪大学国際教育交流センター、船井情報技術振興財団、外務省、米国大使館

◆大阪府立大学 なかもずキャンパス
日時: 2011年12月27日(火) 16:30-18:30
会場: 大阪府立大学 なかもずキャンパス B3棟 116教室
主催: 大阪府立大学 国際交流推進機構 ・ 米国大学院学生会
後援: 船井情報技術振興財団、外務省、米国大使館

11/20【海外サイエンス・実況中継】ISREC International PhD Program 紹介

posted Jan 30, 2012, 12:30 PM by Yunke Song   [ updated Apr 20, 2012, 7:01 PM by Yuji Takeda ]

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_/ 『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』
_/ June 2011, Vol. 53, No. 46
_/ カガクシャ・ネットワーク → http://kagakusha.net/
_/
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こんにちは。前回に引き続き11月のメルマガを担当させていただきますミシガン
大学の宮田です。今回はスイスのISRECにてPhDを取得された今泉奈津子さんに、
所属されていたプログラムについて紹介していただきます。アドミッションから
スイスでの生活についてまでわかりやすく書かれていますので、北米以外への
留学を視野に入れている方にも参考になると思います。お楽しみ下さい。

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ISREC International PhD Program 紹介
今泉 奈津子
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みなさん初めまして、今泉と申します。スイスにあるISREC - ローザンヌ大学
で2008年にPhDを取得し、現在大腸がんのスクリーニングキットを開発する会社
でClinical study managerとして働いています。私は2004年から2008年までISREC
のPhDプログラムに参加していました。最後の年2008年からISRECはEPFL(ローザンヌ工科大学)
に場所を移動し、新しくカリフォルニア大学から血管新生等の分野で幅広く活躍する
Dr. Douglas Hanahanをダイレクターとして招き、PhDプログラムもEPFL管轄下に
なりました。これに伴い、PhDプログラムの内容も少し変更されたと思いますので、
最新情報につきましては下記のサイトを参考にして下さい。
http://phd.epfl.ch/edms/en
ここでは私の所属していたISREC International PhD Programについて、さらに
留学までの過程、海外生活等を実体験に基づいてまとめています。

<ISREC International PhD Program>
ISREC: 
ISREC (Swiss Institute for Experimental Cancer Research) はスイス、
ローザンヌにある、癌研究を主体とし、基礎から臨床応用まで幅広くカバーする研究機関です。
当時ISRECの建物のすぐ隣にはローザンヌ大学のBiochemistry departmentとLudwig 
Instituteのローザンヌ支部があり、3つの研究機関が集まって研究者同士の情報
交換等も頻繁に行われていました。

PhD Program Selection:
まずは書類選考から始まります。Motivation Letter、 推薦書、Application form、
大学の成績表をISRECの事務に送り、そこで選ばれた学生のみがローザンヌのISREC
での本試験に臨むことが出来ます。私の時は約30人の学生達が世界各国から選ばれて
いました。多いのはやはりヨーロッパ諸国の人々で、日本人のPhD studentは私以外
ここ何十年と来ていないそうです。本試験は3日間に渡って行われます。1日目は、
教授陣のそれぞれのラボの研究内容のプレゼンテーションです。ここでは自分が
行きたいと思っているラボのボスがどんなプレゼンをするのかと、とても興味深
いところでした。2日目は、学生達により一人一人修士の研究内容のプレゼンテー
ションが英語で行われます。約15人の教授陣が、発表する学生のプレゼンを聞き
その後質疑応答になります。2日目の夕方にはプレゼンテーションの結果により
第一次選考があり、教授陣によって次のプロセスに進める学生達が発表されます。
3日目は直接興味のある教授との個人面談になります。1日かけていろいろなラボ
を回って、最終的に自分の第1、第2、第3希望のラボを指定し、同時に教授陣も
第1、第2、第3希望の学生を指定します。そこで上手く学生と教授の希望が合うと、
晴れてPhD selectionに合格となります。もし希望が合わなかった場合でも、
個人的に教授側からオファーが来る場合もあります。
このように3日目の最終日に試験の合否が決定するわけです。またこの試験でトップ
の成績をとった生徒にはローザンヌ大学から奨学金が贈られます。
3日間、試験を受ける学生達は当然の如くみな緊張していましたが、その緊張を
和らげるように、初日から夕方教授陣との懇親会があったり、在籍PhD students
によるローザンヌ観光やBBQなどが計画されていて、その温かい心遣いにほっと
したのを今でも覚えています。

単位とCourses :
ISREC PhD Programでは、大学の定めた採点基準により3ポイントを取得すること
が学位取得の最低条件になります。ローザンヌ大学の授業を受けてポイントを取る
事も可能ですが、多くの学生は、BIL courseというPhD programの学生に向けて作
られたコースを取っていました。BIL courseは各semester毎にテーマが決められ、
例えばImmunity, Cancer Biology, Development等のコースがありました。各テー
マに沿って、スイス国内に限らず国外からも毎週1名ずつその分野で活躍する研究者
が招待され、英語で授業が行われます。授業の行われる前の週に、招待された
研究者からいくつかの論文が配布され、授業に参加している生徒は一度はこれらの
論文を授業中に発表する事になります。論文発表を通して、この研究の意義は何か、
さらにその分野の最新トピックは何か等を、担当研究者と共に皆で議論、そして
学習するのが目的です。これらの授業が3ヶ月続き、改めて1つのBIL courseの
単位を取得する事となります。

October Module:
PhD Programに参加して最初の10月にOctober Moduleというものがあります。これは
3週間かけて、自分のラボ以外の3つのラボをローテーションするというものです。
このローテーションは大抵3人1組となって組まれ、毎週そのグループも変わります。
他のラボで普段自分が使用しているのとは違う技術を経験したり、また他のラボの
学生達との交流を深めるという目的があります。

Sandwich Seminar:
ISREC PhD Program に所属している学生は、1年に1度Biochemistry departmentと
合同で自分の研究内容を発表する機会があります。毎週1回、お昼の時間帯に行わ
れていた為、Sandwich Seminarと呼ばれています(実際にサンドウィッチも配布さ
れます)。ここには他の研究室の学生や教授も参加するので、様々な意見が交換され、
さらに他のラボの学生達が実際どんな研究をしているのかを知る事の出来る良い場
でした。また大人数の前での発表に慣れるという目的もあったように思います。

行事 :
ISRECでは年に一度、Biochemistry department, Ludwig Instituteも合わせてBIL
feteと呼ばれる大きな行事が催されました。毎年一つのラボがオーガナイザーと
して選ばれ、一日かけてレクレーション、そしてディナーをみんなで一緒に楽しみます。
これまでにラフティング、水上スキー、ペイントボールなどのレクレーションを
体験しました。BIL feteはこれらの研究所で働く人々だけでなくその家族も招待可能
でしたので、毎年本当に大規模なお祭りでした。普段、研究所外ではあまり関わり
のない人達ともたくさん交流出来たのがとても良い思い出です。

Half thesis:
PhDを始めて1年後に中間試験(Half thesis)が行われます。ここまでの研究成果、
今後の展望を、中間論文としてまとめます。その後、Thesis Committee Membersの
前で約45分の発表をし、質疑応答となります。このHalf thesisには時間制限がない
ので、私を含め多くの生徒が2時間から3時間もの質疑応答に耐えることとなりました。
試験という名前はついていますが、同時に自分の研究テーマを教授陣と話し合い
ながら、もう一度見直すという意味も含まれています。実際に1年経った後に、
まったく研究成果が出ないこともあるわけで、ここで自分の研究の意義、研究計画、
今後のリスク等しっかり話し合えたのはとても良かったと個人的にも思います。

Thesis defense:
博士号取得の最終関門となるThesis defenseはPrivate thesisとPublic thesis
の2つで構成されています。言語は、スイスの公用語である、ドイツ語、フランス語、
イタリア語に加えて、英語の使用が認められてました。ただし、博士論文は
英語で提出することとの規定があります。
まずは、博士論文を仕上げて、Thesis Committee Membersに提出します。
このThesis committeeはInternal expert, External expert, Mentor, President
of the thesis, Laboratory headの最低5名で構成されます。
Private thesisは学生一人とThesis Committee Membersだけで行われ、事前に
提出した博士論文に基づき、約45分のプレゼンテーションをします。その後
質疑応答が行われ、博士論文についても細かくチェックが入ります。Thesis 
defenseはこのPrivate thesisが最大の山場で、ここでの質疑応答が一番厳しい
ものとなります。この試験に合格すると、その後Public thesisの準備に取り掛
かります。Public thesisは名前の通り一般の人々にも公開されているので、
家族や友人、またラボの仲間など誰でも招待することが出来ます。ここでの
発表は基本的に、一般の人にも分かるように自分の研究内容を発表しなくては
ならないので、今まで経験してきたどのプレゼンテーションとも違った形となります。
もちろん質疑応答も全員の目の前で行われますが、今までの経験上、質問は
易しめのものが多かったように思います。教授陣も家族の前での試験ですから、
気を遣ってくれているのかもしれません(笑)
ここでの試験に合格すると、晴れて博士号を直接みんなの前で授与されます。
そこからは、全ての招待客を招いてのパーティータイムになります。4年間、
笑いあり、涙あり、苦労して培ってきた成果ですから、博士号を受け取った
あとのパーティーはかなり盛大に行われます。私の時も、もう一人のMD-PhDと
一緒に約100人のゲストを呼んで、Public thesisパーティーを開きました。


<スイス、ローザンヌ生活>
日本の博士課程は、高い学費を払って、まだ学生なのでお給料もなく、金銭的
に厳しいイメージがあります。一方、こちらスイスのISREC PhD Programは、
学費の免除こそありませんでしたが、学費は年間たったの160スイスフラン、
それに加えて年間約35’000-45’000スイスフランのお給料が支給されました。
スイスは物価が高いことで有名ですが、外食を控え、自炊を心掛ければ、十分
すぎるほどのお給料でした。また物価が高いというのも物によりけりで、例え
ば住宅環境に関しては、同じ家賃を払って、東京のアパートの2倍の広さのアパ
ートに住んでいました。その他に驚いたのは、年間休暇が5週間与えられる事です
(カントン(州)によって違いがあります)。5週間を好きな様に使ってよいので
夏休みに3週間バカンスに行って来る、などという事も可能です。またスイスは
フランス、ドイツ、イタリア、オーストリアに囲まれており、位置的にもヨーロ
ッパの中心です。その為、どこの国に旅行に行くにも便利で、この点は本当に
ヨーロッパ、さらにスイスに来て良かったなと思う点の一つです。
スイスという国の面白いところは、やはり公用語が4ヶ国語あるということでしょう。
その為、それぞれの言語圏で違った特色が現れてきます。ドイツ語圏の人達は時間に
厳しく、ルールを守る。フランス語圏の人達は、時間にはちょっとルーズで、異文化
に対してオープン。といった感じに、かなり大雑把な説明ですが、実際にこちらに
住んでみると肌で感じられるようになってきます。また街並みもドイツ語圏とフランス
語圏では、印象が変わってきます。
スイスと言えば山。のイメージですが、まさにその通りで、夏には近くの山で
ハイキング、冬には壮大なフランスアルプスの景色が目の前に広がるスキー場
でスキーを楽しみます。また夏はスイスの所々で音楽フェスティバルが開催され、
有名なモントルージャズフェスティバルもローザンヌからすぐ近くの街で開か
れます。スイスは東京の様にショッピング天国ではありませんが、自然に囲まれ、
野外でのイベントには事欠かないでしょう。
私の現在住んでいるローザンヌは中世の街並み残る、とても可愛らしい街です。
目の前に広がるレマン湖とフランスのアルプス、そんな景色に囲まれながら日曜日
の午後をカフェで過ごしていると、本当に穏やかな気持ちになります。東京
から来た私には小さな街に感じますが、実はスイスでは5番目に大きな街です。
また国際オリンピック委員会の本拠地であることや、ローザンヌ国際バレエ
コンクールが開催される事でも有名です。
少し言語について触れておきましょう。ローザンヌはフランス語圏です。
PhD Programは記事内にも書いたように、基本的に英語で進められます。研究
所内では英語しか出来なくても、全く問題はありません。さらにPhD後にスイス
に住み続けるというのでなければ、フランス語は話せなくても生活することが
出来ます。ただし、日常生活において、不動産屋、電気ガス、税金のお知らせ等は、
当然ですが全てフランス語で手紙が届きます。また街中ではあまり英語が通じ
ないことがあるので、少しだけ注意が必要です。
さらに、PhD Program selectionでは英語の能力はさほど問われません。TOEFL
やTOEICなどの点数は必要ありません。試験を受けるときに英語が堪能でなく
とも、教授陣はPhDの間に必ず上達すると信じてくれています。そして実際
その通りなので、どうか英語が苦手だからと恐れずに、英語が苦手な人こそ
ぜひヨーロッパでPhDに挑戦してもらいたいと思います。アメリカだけでなく
ヨーロッパにもたくさん良いPhD Programがありますので、幅広い視野で留学
先を探す事をお勧めします。

最後に、海外留学では、様々なバックグラウンドをもった人々と交流し、自分
の今まで持っていた価値観を改めて客観的に見直すことが出来る機会でもある
と思います。若いうちにこういった経験をするというのは、その後の人生に
大きな影響を与えるものだと思います。研究を進める事ももちろん大前提で
大切ですが、同時に、ぜひいろいろな文化と触れ合い、たくさんの人々と語り
合い、より多くの事を吸収してください。最初はは厳しいことも多いですが、
それを乗り越えればその先に得られるものは計り知れません。どうぞ楽しい
留学生活を!

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編集者自己紹介
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宮田 能成
2003年 東京大学農学部卒
2004-2006年 Univ. of South Florida, Dept. of Chemistry, Research Scholar
2007年 東京大学大学院 農学生命科学研究科 修士課程修了
2007-現在 University of Michigan, Chemical Biology Doctoral Program
2011年5-8月 University of Michigan, Office of Technology Transfer, Business
Development Consultant Intern

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編集後記
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以前、吉田浩子さんが執筆して下さったデンマーク工科大の記事でも紹介されて
いましたが、ヨーロッパのPhDプログラムはアメリカとはだいぶシステムが異なる
ようですね。ライフサイエンスの場合、アメリカでは修士号の有無にかかわらず
卒業までに大体平均で5年はかかりますから、4年で卒業というのは修士号を取得
してから留学する人にとっては魅力なのではないでしょうか。(宮田)


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11/6【海外サイエンス・実況中継】アリゾナ大学 進化生態学 PhDプログラム紹介

posted Jan 30, 2012, 12:30 PM by Yunke Song   [ updated Apr 20, 2012, 7:02 PM by Yuji Takeda ]

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こんにちは。今月のメルマガを担当させていただきますミシガン大学の宮田です。
今回はアリゾナ大学の鈴木さんに進化生態学のPhDプログラムについて紹介して
いただきます。お楽しみ下さい。

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アリゾナ大学(UofA)進化生態学、PhDプログラム紹介
鈴木 太一
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砂漠の街、アリゾナ州ツーソンにあるアリゾナ大学(UofA)の進化生態学博士
課程に在籍している、鈴木太一です。日本で学士号、アリゾナ大学で修士号を
取得し、同アリゾナ大学で博士過程に移り、ネズミをつかって進化遺伝学者
になることを目指しています。自分の留学生活を紹介することを通して、自分
と同じような夢をもつ仲間の役に立てればと思います。

アメリカの南西に位置するアリゾナ州は、いろいろな意味で「アツイ」です。
夏場は日中40度を越え乾燥してます。しかし朝晩は過ごしやすく、特に冬場も
20度を越え「snow bird:渡り鳥」と呼ばれる人たちが寒さをしのぐためにアリ
ゾナにやってくるほどです。世界遺産に登録されているグランドキャニオン
をはじめ、今年初めに安室奈美恵と田村淳(ロンブー)が訪れパワースポット
として話題になったセドナなど、大自然の観光地として有名です。
アリゾナ大学のあるツーソンという街は、砂漠の真ん中につくられたため、車
で20分も走ればサボテンが広がる手付かずの自然が楽しめます。街の周りは山
に囲まれ、頂上近くでは雪も降るためスキーリフトまであります。この環境の
多様性は、自然科学を学ぶにはもってこいです。

実際、世界で初めて進化生態学科が創設されたのが、アリゾナ大学です。
2010年には全米9位(U.S. Education Rankingsより)にランクインされ、遺伝子
など分子レベルから、環境変動など地球レベルまで、幅広く学ぶことができる
学科です。教授・助教授33人、ポスドク23人、大学院生62人が在籍し、毎年ばら
つきはありますが平均10人ほど新しい大学院生が毎年PhDプログラムに入学します
(入学者数は増加傾向にあります)。
おもしろいことに教授・准教授も毎年平均して1人以上採用されており、アメリカ
経済とは逆行し活気があるようです。学生の男女比はおおよそ半々です。
プログラムは2年間のMasterプログラムと5年間のPhDプログラム(2年目終了時点
で自動的に修士号が授与される)に分かれています。
自分はMasterプログラムに入学し、PhDプログラムの3年目から編入するという形
をとりました(入学時、英語力が足りなかったため)。この編入は条件さえ満た
せばそれほど難しいことではありません。以下はPhDプログラムについて紹介します。

入学した1年目は、2つの必修科目と3つのローテーションを行います。ローテー
ションとは6-7週間、異なる研究室で小プロジェクトを行い、新たな技術を身に
つけたり、新たな分野に興味を持つ機会を設けるためにつくれているものです。
メインとなる教授がいることにこしたことないですが、ローテーションを通じて
研究室を移るということも珍しくありません。また同期には学部時代は物理専攻
で、大学院から生物学を学んでいるなんて人も存在します。大学院に入ってから
方向性を決めることができるようつくられているんです。3年目までに筆記と口頭
試験を通り、必要単位数、2学期分のTA(Teaching Assistant)、4学期のセミナー
発表を行ったら、博士論文を発表し、最終審査を通れば、めでたく博士号取得です。
平均卒業年数は、5年半から6年という数字を耳にします。

次に、ここがすごい!と思う自分の学科の特徴をいくつか紹介します。

・毎週ある学科の豪華セミナー。毎週月曜日は、学外から招いた研究者のセミナー
があります。基本、学生が投票で好きな研究者を世界中から招くことができます。
驚くのは教授や学生の出席率です。生態学、遺伝学、分子生物学、数理モデルと
あらゆる分野の教授や学生が最先端の科学を議論する場が毎週あることは非常に
恵まれていると思います。毎週火曜日は学生や教授が研究の発表をするセミナー
があります。これは研究の中間発表の場に近いですが、月曜のセミナーと同様に
あらゆる分野の人から指摘やアイディアの提供してもらえる場です。

・5年間保障の奨学金。PhDプログラムに入学した人には全員、5年間のTAが約束
されます。TAとは授業を教えたり手伝うことで、授業料免除(留学生:約11,000
ドル/学期)と最低限暮らしていける給料(約1600ドル/月)がもらえます。
Masterプログラムで入学するとTAは期待できませんが運次第で可能です。TA取得
の留学生の条件として、入学時のTOEFLのスコアの他に、T-BESTというスピーキン
グテストに受かる必要があります。内容はTOEFLのスピーキングセクションと似て
いて、ヘッドフォンをつけて画面に流れる授業風景を英語で説明したりします。
多くの学生は学外の奨学金制度を活用しているのでTAは保険のような感覚です。

・最新施設が充実。バイオスフィア2と呼ばれる、研究施設をアリゾナ大学が所有
しています。その昔、海や森や畑がある巨大なガラス張りの施設の中で、2年間8人
の研究者が自給自足する実験が行われた施設です。温度、湿度、雨量、地面の傾斜
まで人工的に調節できるので、現在は研究・観光施設として使われています。
例えば、うちの学科でも熱帯雨林や地球温暖化に関わる研究が行われています。
またBIO5と呼ばれる施設では、遺伝子の配列を読む(DNAシークエンス)やその情報
処理を行うスパーコンピューターがあり、最先端の技術や脳みそが詰まってます。
直接学科と関係なくても、生物学を学ぶ上で文句のない環境が揃っています。

・質の高い授業。これはアメリカ大学の授業、教育システム、全般に言えることかも
しれませんが、日本に比べて質が高いと思います。日本のように一学期に10も20も
授業をとるなんて考えられません。学部生でも一学期せいぜい5,6の科目が限度です。
それは1つの授業で課題や宿題がたくさん出るからです。授業はすべてレベル分けさ
れており、大学院レベルの授業になると、他大学の教授やポスドクまで受けにきます。
学部レベルの授業だからと言って出席だけとって過去問解いて単位が取れるなんて
授業はほとんどありません(むしろ宿題が多く大変です)。浅く広く教えようとする
一般的な日本の大学の授業とは違い、深く広く教えるアメリカ大学の授業には一番
感動しました。


最後に、

気づけば、自分の学科や留学の魅力だけを宣伝している形になりましたが、現実は
そう甘くありません。「アメリカの大学・大学院は入るのは簡単だが出るのが大変」
とはまさにその通りで(自分は入ることすら苦労しましたが)、大学院初めての学期
は授業・研究に死ぬ思いをしました。英語が第二言語の留学生はそれだけでもハンデ
を背負ってるわけですから、生き残るには人の何倍も頑張る必要があります。特に
進化生態学の分野は、一昔前とは違い、たとえ頑張って博士号を取得したとしても、
就職先がなかなか見つからないことが普通です。有名学術雑誌Nature、今年4月の記事
では、博士号の数と就職先の数の比率から見て、日本がこの問題について最も深刻
であるという結論をだしています。だから大学院に行くメリットがないのか?という
と、そうではないと思います。それなりの覚悟を決めろということです。将来に希望
が持てず、何がやりたいのかわからなくて苦しんでる人は五万といます。

でももし何か学びたいものを見つけたのなら、海外大学院留学は一つの選択です。
一般的に、自然科学の分野ではアメリカの大学院プログラムが日本のものより優れて
いることが一つの理由ですが、もう一つは、世界中の人と出会い、自分の大好きなこと
についておもいっきり話し合えるというのは一番の魅力ではないかと思っています。
世界中から、いろいろな年齢の人が、それぞれの夢をもって、アメリカの大学院に
出願してきます。自国の奨学金を勝ち取ってきたロシア人、超エリートな天才韓国人、
新しい技術を開発して会社に還元したいという日本人、社会福祉の教授になりたいと
いうフランス人、家族とアメリカで暮らすんだというインド人、自国の水不足を救う
ために来たアフリカ人。こんな人たちと競うわけですから、オリンピックで金メダル
を取るようなもので、海外で博士号をとり活躍することは、簡単であるわけがないです。
でもそんな彼らから学べることはたくさんあります。留学を通して、自分の学術分野の
知識が広がるだけでなく、人生の視野が広がることは一生の財産になります。それだけ
でも、海外大学院に挑戦する価値はあると自分は強く信じています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集者自己紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━
宮田 能成
2003年 東京大学農学部卒
2004-2006年 Univ. of South Florida, Dept. of Chemistry, Research Scholar
2007年 東京大学大学院 農学生命科学研究科 修士課程修了
2007-現在 University of Michigan, Chemical Biology Doctoral Program
2011年5-8月 University of Michigan, Office of Technology Transfer, Business Development Consultant Intern

━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミシガンは今、紅葉シーズンです。もう少しで長い冬がやってきます。冬場でも気温が
20度を越えるなんてうらやましい限り、私も冬場はアリゾナで過ごしたいです。
来年以降はポスドクとしてミシガンに残ることになったので、当分は寒い冬に耐えな
ければいけませんが・・・。(宮田)

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10/15【海外サイエンス・実況中継】ミネソタ州立大化学科 PhDプログラム紹介 (後)

posted Jan 30, 2012, 12:29 PM by Yunke Song   [ updated Apr 20, 2012, 7:02 PM by Yuji Takeda ]

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_/ 『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』
_/ Oct 2011, Vol. 53, No. 44
_/ カガクシャ・ネットワーク → http://kagakusha.net/
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皆さんこんにちは。今回も前回に引き続きミネソタ州立大の
関さんから同大での留学の様子を紹介してもらいます。
今回は関さんが所属している化学科の研究内容紹介と
有機化学研究の動向についての非常に興味深い洞察を
寄稿していただきました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミネソタ州立大 化学科紹介
関 一
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

科学者ネットの皆様、

こんばんは、
ミネソタ州立大化学科博士課程所属の関一と申します。

今回は専門分野について紹介させて頂きます。自分は日本での
学部時代から有機化学合成を専門にしています。
ミネソタに来てからは、Drug Discoveryの研究所で合成を行っています。 

さて、言葉の通り、有機物を人工的に創りだすのが有機化学合成です。
昨年の鈴木・根岸両先生によるノーベル化学賞受賞により一躍有名に
なった分野です。有機物とは炭素-炭素結合を中心とした物質で、
我々の周りにあるものはほとんどが有機物と言えます。
プラスチックなどのポリマーも元々は小分子ですし、
我々が病気の時に飲む薬も有機化合物です。

一般的に大学で行われている有機化学分野の研究は大きく二つに分かれます。
一つは新規反応の開発、もう一つは複雑な化合物の合成になります。

一つ目は、まだ知られていない反応を見つけるというもので、
鈴木・根岸両先生は当時未発見だったパラジウム触媒による
カップリング反応を開発し、2010年ノーベル賞に至ったわけです。
イメージとしては、粉Aと粉Bを容器の中で油と一緒に混ぜていると
Cができるという感じで、この際パラジウムなどの触媒が必要となる
ケースが多いです。ただ、反応条件は触媒の種類や温度を含めて、
ほぼ無限にあり、いかに目的の化合物だけを創るかが研究のテーマとなります。

二つ目、複雑な化合物の合成は、上記の個々の反応を何段階も行い、
目的のターゲットを創っていきます。ターゲットは何かしら合成する
理由がなくてはならず、多くは天然物や抗癌作用などの生理活性物質となります。
天然物はもちろん自然から抽出できますが、それでは十分な量が
得られないため(400kgの海綿から目的の化合物がたったの数mg、
なんていう話はよくあります)、有機合成により活性を調べるのに
十分な量を創るのが重要になってきます。


さて、この有機化学、100年以上の歴史があり、最近の発展は目覚しい
ものがあります。少し大げさですが、もはや有機化学者にとって創れない
化合物はないのではないか、というほどに成熟してきました。
反応開発に関しても、パラジウムによるカップリングが確立された後も、
次々と便利な反応が発見し続けられています。

一つには、分野自体が割と大きく、世界でも多くの化学者が
有機化学に従事しているからと言え、それだけ有機化学は
魅力的だと捉えることもできます。分子同士の反応は言わば
パズルを組み合わせるようなもので、実際にそのパズルが
本当に組み合わさるのかをすぐに実験室で試すことができます。
そうした作業が単純に楽しいという人もいますし、
もしかするとまだ誰も発見していない反応を自分が
世界で最初に発見するかも、という可能性に魅了される人もいます。


こうした有機化学の魅力ゆえに、例えば天然から大量に取れる
にもかかわらず、構造が難しいという理由のみで合成を行っていく
化学者も中にはいます。そこに山があるから登るのだ、
といった感じです。しかしながら、登山と違い有機合成にはかなりの
お金・労働力が伴うため、近年こうした研究は批判される傾向にあります。

そして有機化学自体の成熟さも伴い、最近は研究テーマの設定や
グラントプロポーザルにおいて(特にアメリカでは)、
有機化学分野内ではなく、その分野外においてどういった重要性が
あるのかがポイントになってきます。結果として、 有機化学者にとっては
材料科学や薬学など多岐にわたるコラボレーションが当たり前になり、
かくいう自分も化学科の学生ですが、薬学部で抗癌剤を合成しています。

さて、この分野での日本の貢献度はというと、 有機合成は言ってみれば、
究極のモノづくりであり、日本人の得意分野になります。 
少なくともアメリカと同じかそれ以上と言っても差し支えないでしょう。
昔は(現在もかなり)、忍耐・長時間労働を必要とし、考えるよりも
まず実験で試してみる側面があるので、勤勉な日本人の得意とする
ところだったのではないでしょうか。人名反応という、発見者の名前に
由来した反応があり、人名反応をまとめた本には日本人の名前を
数多く見ることができます。

アメリカでは有機合成のみでグラントを取るのが非常に
難しくなっており、何か他分野と絡ませる必要があるのですが、
まだまだ基礎研究を重んじる日本ではグラントを取ることが
できるようです。先程有機化学は成熟したと言いましたが、
もちろん反論する化学者も多くいると思います。
両国で今後どう有機化学が発展していくのか、楽しみなところです。

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留学ジャーナル別冊『海外の大学・大学院 留学完全ガイド』にカガクシャネットの杉村・小葦両氏が寄稿

posted Jan 30, 2012, 12:29 PM by Yunke Song   [ updated Jan 30, 2012, 12:29 PM ]

留学ジャーナル別冊2012-2013『海外の大学・大学院 留学完全ガイド』に
カガクシャネットの杉村氏(運営スタッフ)・小葦副代表が寄稿しました。

詳しくは、以下の掲載記事をご覧いただければ幸いです。
■特集4 最先端のラボをワールドワイドに探せ!
理工系留学最新事情
●理工系留学Q&A
●理工系留学マニュアル/大学院進学モデルプラン

なお本書(\800)は、Amazonからの購入が可能です。
http://www.amazon.co.jp/%E7%95%99%E5%AD%A6%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%AB%E5%88%A5%E5%86%8A2012-2013%E3%80%8E%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%83%BB%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%99%A2-%E7%95%99%E5%AD%A6%E5%AE%8C%E5%85%A8%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%80%8F/dp/B005PLP5YA
海外への発送も可能だそうです。

フィードバック、コメントは以下より受け付けております。
http://kagakusha.net/modules/contact/

なお本件では、株式会社ミニマル http://32mal.com/ の丸茂健一様
には、記事の編集などでたいへんお世話になりました。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。

みなさまからの暖かいご支援、ご協力に心より感謝すると共に、
今後ともより一層のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

カガクシャネット運営事務局


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内容紹介 (Amazon ホームページより抜粋)

留学ジャーナル別冊 2012-2013
時代はボーダレス世界が求めるグローバル人材を目指す
海外の大学・大学院 留学完全ガイド

■特集1 多分野で世界をリードする名門コーネル大学
リーダーが育つ理由がココにある
●コーネル大学を支える5つのキーワード
●私たちがコーネル大学を選んだ理由
●大学スタッフインタビュー “コーネル大学を目指すために”
留学スタイル丸わかり講座
●アメリカ/カナダ/イギリス&アイルランド/オーストラリア&ニュージーランド
●ギモンを解消してGo! 海外の大学・大学院留学Q&A

■特集2 企業が本当に求める グローバル人材になる!
グローバル企業座談会/企業担当者に聞いた、本当に求められる「グローバル人材」/ グローバル就活入門

■特集3 世界市場に挑む日本の大学
●Report 国際教養大学
●英語のみで単位を取得する、日本の大学
●休学・認定留学のススメ

■特集4 最先端のラボをワールドワイドに探せ!
理工系留学最新事情
●Advice 01 Computer Science / 02 Life Science
●気になる!理工系大学テーマ別世界ランキング2011
●理工系留学Q&A
●理工系留学マニュアル/大学院進学モデルプラン
●留学のプロに聞く!ベストな留学、実現へのアドバイス

■専攻オールジャンル大辞典!
●ニュースから読み解く、いま注目&最新の専攻
●どんな専攻がある?専攻サーチのコツとヒント
●海外で学びたい!注目の専攻85

留学ジャーナルが選んだ世界の大学210校完全ガイド
世界の名門大学/アメリカ4年制大学/アメリカ2年制大学/カナダの大学/カナダのカレッジ&進学準備校/
イギリスの大学&進学準備校/オーストラリアの大学&進学準備校/ニュージーランドの大学&進学準備校/専攻別リスト

# 雑誌: 220ページ
# 出版社: 留学ジャーナル (2011/10/5)
# ASIN: B005PLP5YA
# 発売日: 2011/10/5
# 商品の寸法: 28.2 x 21 x 1 cm

東大の海外卒業生組織(Friends of Todai) Newsletterにカガクシャネットの山本・小葦両氏が寄稿

posted Jan 30, 2012, 12:28 PM by Yunke Song   [ updated Jan 30, 2012, 12:28 PM ]

東大の海外卒業生組織であるFriends of Todaiのニュースレター
2011年9月号に、カガクシャネットの山本代表・小葦副代表が寄稿
しました。

日本語版:
「招待記事: カガクシャ・ネットの活動紹介とアメリカ大学院
留学への道しるべ」
http://jp.friendsoftodai.org/?p=640

英語版:
Invited Article: Activities of “Kagakusha Network” 
(“Scientist Network”) and a Guidepost to Study at U.S.
Graduate Schools.
http://www.friendsoftodai.org/?p=699

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みなさまからの暖かいご支援、ご協力に心より感謝すると共に、
今後ともより一層のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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10/1【海外サイエンス・実況中継】ミネソタ州立大化学科 PhDプログラム紹介

posted Jan 30, 2012, 12:28 PM by Yunke Song   [ updated Apr 20, 2012, 7:03 PM by Yuji Takeda ]

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_/ 『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』
_/ Oct 2011, Vol. 53, No. 43
_/ カガクシャ・ネットワーク → http://kagakusha.net/
_/
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こんにちは、10月の編集を担当するBrownの木村です。
今月はミネソタ州立大で化学を専攻している関さんから二回に
分けて同大での留学模様を紹介していただきます。
今回はミネソタ州立大での生活とPhDプログラム一般について
寄稿していただきました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミネソタ州立大紹介
関 一
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

科学者ネットの皆様、

こんばんは、
ミネソタ州立大化学科博士課程所属の関一と申します。
友人の勧めで一筆書かせて頂くことになりました。
よろしくお願いします。

ミネソタ州はカナダに隣接し、東西ではほぼ中央に位置しています。
それゆえ、夏は蒸し暑く冬は極寒という、いいとこなしの気候と
なっています。特にミネソタの冬はアラスカに次いで厳しいと言われ、
マイナス30度を下回ることもあります。ミネソタ育ちの友人は、
天につばを吐くと氷になって降ってくるぜ、と言っていました・・・。

その冬が理由かは分かりませんが、ここではドイツや
スカンジナビア系の人々が多く住んでいます。自分のアパートの
大家さんは、先祖がフィンランドからこっちに移住してきたと
言っていました。そんなわけで、ミネソタの住人のほとんどは白人で、
癖のない英語を比較的ゆっくり喋ります(もちろん大学周りは
アジア人が半分近くいますが)。


ここミネソタでは、Minnesota-niceという言葉があるほど、
ミネソタの住人は穏やかで親切な人が多いと言われています。
自分も大学1日目、地図を見ながら国際センターを探していると、
通りすがりのおばさんがわざわざ話しかけてくれ、
助けられたのを覚えています。ミネソタで育った人たちは、
こうしたミネソタの雰囲気が大好きで、ここに住み続ける人が
多いようです。もちろん治安も他の州に比べて抜群によいと思います。
時間の流れもゆっくりで、ここに来ると、釣りかドライブにハマると
言われます。州内には10000以上の湖があり、北は5大湖の一つ
スペリオル湖に接していて、自然は本当に豊かです。


野球のツインズからご存知の方もいると思いますが、特に
人口の多い2大都市がミネアポリスとセントポール、
それらをまとめてツインシティーズと呼んでいます。
自分の所属するミネソタ州立大は、他にもキャンパスが
いくつかありますが、このツインシティーキャンパスを
メインにしています。


大学の規模はかなり大きく、アカデミックのレベルも各分野でかなり
健闘しています:
http://www.academic.umn.edu/provost/awards/rankings.html
特に医学・薬学系が有名で、他の州からも多くの学生がミネソタ大の
そうした学部に入るために学部生の時から引っ越してきます。
総合大学の強みを生かした専門分野間のコラボレーションも盛んに行われています。


自分の所属する化学科はミネアポリスキャンパスにあります。
自分の年は30人程の学生数で(翌年は60人)、10人前後が留学生でした
(これから留学をする人の参考までに、留学生枠への応募数は400人以上
だったようです。結果的には日本人であることと、推薦状が大きく影響したと思います)。

化学科の学生は基本的には最初の2年間TAとして学生実験あるいはテストの
採点などをして財政援助を受けることになり、残り3年もしくはそれ以上を
RAとして働くことになります。もちろんPIが財政的に厳しい場合は3年目からも
TAをすることになります。

コースワークに関しては、最初の2年で取り切ってしまいます。
自分の場合は、7科目(物理化学・有機合成・構造解析・Advanced有機合成・
物理有機化学・薬学・有機金属化学)に加えてセミナー2つと倫理の授業がありました。
授業の難易度・質は科目や年度によってばらつきがありますが、
授業に出席して普通に勉強していれば問題なくパスできると思います
(もちろんTAとの両立になります)。授業は日本と違い皆真剣で、
教授も生徒の名前と顔を全員覚えているので、インタラクティブな形式になり
非常に楽しいです。


さて、他の大学同様、PhDコースの学生(PhD Candidate)として
認められる為には最初数年の間にPreliminary ExamとOral Examを
クリアしなくてはなりません。Preliminary Examはそれまで自分が
やってきた研究を書き上げるというもので、3人の教授から了承を得ます。
その後今度はOral Examのための準備にかかります。
内容は研究成果の発表(Prelimの口頭発表)とResearch Proposalです。
発表は4人の教授の前で行い、合格すると晴れてPhD Candidateとなります。
うちの学部ではこの際おまけとしてMSがもらえます。

次に、3年目の終にThird-year graduate symposiumなるものがあり、
それまでの研究成果を化学科全員の前でプレゼンします。
一応プライズもあるので、審査員として卒業生を企業から
招いたりします。その後は、研究をひたすらするのみです。
PIが卒業できると判断したら、博士論文を書き、
4人の担当教授の前でプレゼン・ディフェンスという流れになります。

自分は現在、研究ではデータを取る最終段階で、もう少ししたら
博士論文を書き始めようかというところです。
まだ振り返っている場合ではないのですが、思い出してみると、
最初の方はいろいろ大変なことが多かったのですが、それが今では
自分の糧となっているのがはっきりと分かります。
英語の上達に限らず、留学では精神的なタフさや異国の友人など、
かけがえのないものが得られます。

これから留学を目指している皆様、アプライするのは
非常にストレスがかかることだと思いますが、そうした留学で
得られるものをモチベーションに、これからのシーズンを
乗り切ってください!

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編集責任者: 木村英朗
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転載ご希望の際は必ずご連絡ください。
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海外Ph.D.、ポスドク対象のジョブフェアーのご案内 (仏パリ、米ボストン開催)

posted Jan 30, 2012, 12:27 PM by Yunke Song   [ updated Jan 30, 2012, 12:27 PM ]

海外Ph.D.、ポスドク対象のキャリアセミナー兼、ジョブフェアーが
下記の要項で仏パリ、米ボストンにて開催されます。

興味のある方は、CPPのサイトをご覧いただければ幸いです。
なお、これらのイベントで問題等が生じた際、カガクシャネットでは
一切責任は負いませんので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


1. CPP2011 PARIS
2011年9月23・24・25日の3日間
パリ市内の会議場 Eurosites La Chapelleにて開催。
ヨーロッパで初めてのCPP。
参加企業は、武田薬品工業、アステラス製薬、大塚製薬の3社
詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
http://cppweb.jpn.org/main/CPP_2011C.html

2. CPP2011 BOSTON
2011年11月10・11・12・13日の4日間
ボストン市内のシェラトン・ボストン・ホテル にて開催。
参加企業は、アステラス製薬、大塚製薬、協和発酵キリン、
第一三共、日本ロレアル、富士フイルムの6社 (現時点)
詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
http://cppweb.jpn.org/main/CPP_2011D.html

9/17【海外サイエンス・実況中継】MITのアドミッション事情: マサチューセッツ工科大学材料科学専攻紹介 第二部 工藤朗

posted Jan 30, 2012, 12:24 PM by Yunke Song   [ updated Apr 20, 2012, 7:03 PM by Yuji Takeda ]

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_/ 『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』
_/ June 2009, Vol. 53, No. 43
_/ カガクシャ・ネットワーク → http://kagakusha.net/
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MITのアドミッション事情:
マサチューセッツ工科大学材料科学専攻紹介 第二部 工藤朗
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今月のメルマガを担当します松田佑介です。

前回に引き続き、マサチューセッツ工科大学(Massachusetts 
Institute of Technology, MIT)の材料科学専攻 
(Department of Materials Science and Engineering)の
博士課程に在籍されている工藤朗さんが所属する材料科学専攻
のアドミッションと博士卒業後の進路について面白く
紹介してくださいます。

MITアドミッションの決め手は”自分の差別化”がキーワードのようです。

どうぞお楽しみください。

_______________________

MITのアドミッション事情:
マサチューセッツ工科大学材料科学専攻紹介 第二部
工藤朗
_______________________

前回を読んで下さった方ありがとうございます。
引き続き執筆担当します工藤です。今回はもう少し
具体的なMITに関する話しをしたいと思います。

1.入学者選抜

みなさんアドミッションについてはいろいろ気になるところが多いと思います。
推薦状・GPA・TOEFL・GREいろいろ言われますね。しかしいろいろ調べた結果
落ち着くところが「結局どれが一番大事とは言えない」ではないでしょうか。
実際学校別・学科別に基準が異なりますし。より良い情報をお伝えするために他
にも日本の学部卒→MIT大学院材料科学専攻(DMSE)の方がいればいいのですが、
なんとここ5年内には僕しかいません(涙)ということでそもそも主観的・・・
どうしようかと考えた末、僕の経験をふまえて以下二つをキーポイントとして
採り上げてみました。

a) 研究経験があるとよい。発表なり論文なり研究成果があるとなおよし。
b) 日本での指導教官をしっかり選ぶ。

アメリカでは卒論を書かない=研究しなくても卒業できるそうです。なので
基本的に卒論を書く日本の大学生は有利・・・かと思いきや一方でアメリカでは
学部一年生から研究室に入ることも出来ます。中には学部卒業までに一流の論文
誌に載せる強者も。皆さんも学卒をしっかり投稿論文や学会発表まで持っていけ
れば◎でしょう。MITにはUROPといって、MIT内外からの学部生がMITの教授
のもとで研究インターンをできるプログラムがあるんですよ。学部1年目から
夏休みをまるまるそこに当て込んで経験を積み、そこが気に入ってしまえば
2年目から配属。実際僕のところにも今年そういう学生が来ました。
追い抜かれないようがんばらないと。彼まだ19歳ですから。

ちなみに僕も学部1年生の頃からある研究室でバイトをしていました。
ある授業で会った先生がたまたまバイト募集中だったという幸運。
ガッチリ研究!というほどに時間を使いませんでしたが、金属工作技術が
身に付いた・真空装置や表面化学について体験しながら学んだなど、ちゃっかり
アピール。液体窒素を汲むとき取り付け口を間違えて逆噴射したのはいい思い出。

指導教官にも恵まれました。修士の間お世話になった教授が非常に良い方
でした。アメリカ東海岸の材料科学研究者の間でも知名度があり、この教授
の推薦状は間違いなく強力でした。断言。実験設備も今いるMITのグループと
遜色なく、かなり自由に研究させて頂きました。おかげで半年の間に2回も
テーマが変わったにも関わらず、MIT申請前に日本国内の学会発表アブストラ
クトを滑り込ませることができました。

どうやってこの教授のことを知ったかと言うと「英語」です。この研究室は
教授自身を含めて日本語を話せない方がほとんど。進捗発表も教授との議論も
当然英語でした。そんなわけでこの教授の授業も研究室もあまり人気がなく
(笑)、お世話になった日本人学生はまだ僕しかいません。留学を志す前から
英語は大事だと思っていた僕は英語を話す機会を探していて、授業・バイト
(さっきのとはまた別)・研究とこの教授と学部1年生の頃から縁がありました
。そこで海外ともつながりの多い優秀な教授であることを知ることができた
わけです。学卒が終わった春休みも卒業旅行なんかどこ吹く風、この研究室で
一ヶ月早く研究を始めました。教授もさぞ変わり者だと思ったことでしょう。
普通ならあまり英語を重視するような環境ではありませんでしたが、それ故に
考えを逆張りしていたらいい環境に入っていました。

以上二つについて述べました。GPAや英語力試験については自分の努力で
何とかなります。ただここ二つは「研究は4年生から」や「やりたいことを
優先して配属を決める」等といういわゆる常識に従うと損することもあります
ので、自分でアンテナを常に張っておいて下さい。

もっと大きな視点から見ると、この二つに限らず総じて大事なのは周りと
自分の差別化を意識すると言うことです。MITでも大学院進学をするのは卒業生
のうち半分もいません(2008~2010年卒)。なので申請者はだいたい成績はほとんど
A、GREは高得点、添削で磨き上げたエッセイはピカピカ、みたいな。そういう中
で自分を目立たせるには「何か」がないといけないわけです。

更に言うと素晴らしい指導教官に恵まれても、その先生があなたを推薦する時
あなたについてなにか光る物を知っていなければいい内容が書けません。
「Akira Kudoは・・・どこにでもいる普通の学生だった」なんて書かれたら
泣きます(笑)「学部生をバイトで雇う先生なんか知らない」とはじめから諦めず
、自分の学科の先生全員にメールしたら一人くらいは「やる気あるなー。
なんかやらせてやるか」とか思ってくれるかもしれませんよ。

今までなんとなくやっていたサークル活動で、思い切って部長になってリーダー
経験を積んだりしてみてはいかがでしょう。学内の卒論発表も、優秀賞等あるなら
念入りに練習してみましょう。思い切って日本からMITのUROPやハーバードの
サマースクールにアプライしてみるとか。別に誰もダメだって言ってないし。

こう書くと僕が目的達成ありきの打算的な人間に聞こえてしまうので、そこの
誤解だけはないようにお願い致します(笑)。書いた通り僕も留学を志す前から
やっていた・考えていたことに助けられています。大学院留学に限らずよく
言われることかと思いますが、人と同じことをしていたら逃してしまう機会が
多いということなのでしょう。

最後に僕のクラスメートが言っていた出願関係の話をいくつか。

「オレ研究経験全くないのに受かっちゃったんだよね。なんでだろ?」
「働いてた会社を創ったのがたまたまMIT DMSEの先生だった。そんな縁が
あってMITだけ出願したら受かった。」
「うーん、MITなら学部GPAは3.75/4.00ぐらいあった方いいんじゃない?」
「MIT以外全部落ちた(笑)」
「オレもバークレー落ちた(笑)」

‥‥‥重要な物を書き忘れていました。やっぱり運は必要ですね。

2.卒業後

入口の話をしたので出口の話もします。このような選抜をくぐり抜け、5年前後
の課程を終えたMITのPhDホルダーはどこへ行くのでしょうか。実はこれに関しては
MIT Career Officeがかなり詳細な統計を取っています。なので各自お読み下さい
・・・では話しが終わってしまいますので、特に気になるであろう職種と年収を
中心に紹介します。PhDについては2009が最新の調査結果になっています。

http://web.mit.edu/career/www/infostats/graduation.html

卒業後すぐの行き先ですが、約半分がポストドクターになっています。
ポストドクターにも大学と政府・企業の2種類がある様です。そして残り半分は
各種職業に就いていますね。Faculty positionや大学外の研究職が目立って多く
、他には技術者・コンサルタント・起業関係等があります。ちなみにFaculty
positionとは大学の教員を指していますので、ポストドクターを経ずに
直接教員になったという優秀な方を意味しているのでしょう。思ったより多い
印象を受けます。主な就業内容は圧倒的に研究開発が多いですね。

年収まで露骨に聞く辺りがアメリカです。しかしよく見ると行き先では300人以上
回答をしていたのに、年収になると183人しか回答していません。こういう話は
恥ずかしいのでしょうか。平均で初年度が$68,937+ボーナスとなっています。
上25%は$90,000以上+ボーナスもらえる様ですね。2008年度はもう少し分析が
細かいので引用すると、企業就職で平均$106.469、大学ポストドクターで平均
$44,370、政府・企業ポストドクターで平均$89,720となっています。2008と2009
の間に悪名高いリーマンショックを挟んでいるのでどこまで参考になるのかは
分かりませんが、全体的に収入がやや減、そしてポストドクターになる人が
増えた感じでしょうか。やはり不景気が効いているようです。なんたって10人
に一人は無職だアメリカ。オバマ政権頑張ってくれ。

それでも企業就職なら$80,000+ボーナスくらいにはなりそうです。 
日本の博士課程卒業後と比べてどうでしょうか。ポスドク問題などいろいろと
言われていますが、僕自身に修士以上の日本での学術経験がないのでなんとも。
ただ在学中から給料をもらっているということで安心感はありますし、PhD卒を
対象としたジョブフェアもよくあります。先週はMcKinseyが来ていました。
PhDコース在籍中でもインターンシップ等の経験を積んでよし。

推測の域を出ませんが、日本の博士課程よりも余裕と自由がある気がします。
「別にPhDの研究内容で一生食ってくわけじゃねえしな」とは先輩の談。

余談になりますが、教授陣で教授職以外もやっている方が結構います。
僕の指導教官の一人は去年のサバティカルの間に会社を起ち上げました。
DMSEの教授が創設に携わった企業はGMと電気自動車開発について協力して
います。技術系コンサルティング業をやっているような方もいます。
毎年大きな結果を出しながらそれを社会に還元する姿勢も保ち続ける
MITの教授陣からは、見習うべき物が本当に多いです。

http://response.jp/article/2011/08/12/160905.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
執筆者自己紹介
───────────────────────────────────
工藤朗
2005年東北大学工学部材料科学総合学科入学
2009年東北大学大学院工学研究科知能デバイス材料学専攻入学
2010年マサチューセッツ工科大学大学院材料科学専攻PhD課程入学

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集者自己紹介
───────────────────────────────────
松田佑介
2002年東北大学工学部機械・知能系卒業
2005年東北大学工学部工学研究科機械システムデザイン専攻修士課程修了
2003-2004年カリフォルニア大学サンディエゴ校交換留学
2005から2008年8月まで日立グローバルストレージテクノロジーズにてハード
ディスクドライブの研究開発に従事。同社退職後2008より
Stanford University Materials Science and 
Engineering,Ph.D. programに在籍。
専門分野は材料工学(機械特性)および表面分析。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記
───────────────────────────────────
二回にわたって筆を執らせて頂きました。少しでも皆さんのお役に立て
れば幸いです。ところで単語暗記で日本人を苦しめて来たGREですが、
大きな変更があった様ですね。今から2年前、受験を目前にして暗記の
総仕上げをしていたのが懐かしいです。工学系ならほとんど見られないと
ウワサのGRE Verbalですが、やっておいて良かったと思いますよ。
プレゼン・論文・学会で偉い教授と話すときなど、やはりBig wordsを
適切に使えるとかっこいいですよね。頭良さそうに聞こえるじゃないですか。
(工藤)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記
───────────────────────────────────
工藤さんの記事楽しんでいただけたでしょうか?
”きらりと光る何か”を持つことはとても大切なことと思います。

先日あるスタンフォードの教授に「アドミッションで最も重要な要因は何か?」
と質問する機会があったのですが、「確実な法則のようなものはないよ。」
と言われました。同時に次のようなことを話してくれました。
「今では世界的に著名な教授Aは学部時代の成績は実はあまり良くなかったんだよ。
でもトップスクールの大学院に入学して、その後は君が良く知っているように
材料研究の世界的スーパースターになったでしょ。結局誰が未来の一流研究者に
なるかは成績だけではもちろん決まらないしアドミッションの時点では結局よく
わからないんだよね。」
教授Aのアプリケーションには工藤さんの言う”きらりと光るなにか”
がきっとあったのだと思います。私もきらりと光れるようもっと考えようと
思います。
(松田)

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9/3【海外サイエンス・実況中継】マサチューセッツ工科大学 材料科学専攻紹介 第一部

posted Jan 30, 2012, 12:23 PM by Yunke Song   [ updated Apr 20, 2012, 7:04 PM by Yuji Takeda ]

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_/ 『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』
_/ September 2011, Vol. 53, No. 42
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マサチューセッツ工科大学材料科学専攻紹介 第一部
工藤朗
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今回と次回、マサチューセッツ工科大学(Massachusetts 
Institute of Technology, MIT)の材料科学専攻 
(Department of Materials Science and Engineering)の
博士課程に在籍されている工藤朗さんがご自分の大学と
所属する材料科学専攻を2回にわたり紹介してくださいます。

今回の第一部では世界の材料研究の最高峰の一つであるMITの
材料科学専攻とご自身の研究について書いてくださりました。
アメリカ大学院留学では大きな関門の一つであるQualifying exam
についても触れてくださっています。また工藤さんが留学を目指した
きっかけも書いてくださりとてもユニークでおもしろい内容となって
います。
次回の第二部では留学希望者にとって大いに気になるMITの入学選考
と卒業後の進路について執筆してくださる予定です。

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マサチューセッツ工科大学材料科学専攻紹介 第一部
工藤朗
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皆さん初めまして。マサチューセッツ工科大学大学院材料科学専攻
PhD課程の工藤朗と申します。進学準備をしていた頃から読んでいた
メルマガに自分の記事が載るというのは大変光栄です。
僭越ながら僕の所属やそこでの経験を述べさせて頂きます。

1.渡米までとMIT

僕は日本では東北大学にいまして、修士課程1年目の冬に出願・合格し、
2年目の秋に渡米しました。日本での修士号は取得していません。
修士の途中で申請というのはあまり聞かないかもしれないですね。
僕の周りでも、多くは学部4年か修士2年の冬に出願しています。
別の言い方をするとやろうと思えば日本で修士を終えるまでに3回
チャンスがあるので、絶対にアメリカの大学院に行きたいと思う人はぜひ。

 MITはマサチューセッツ州ケンブリッジ市という場所にあります。
チャールズ川を挟んで向こうには歴史の深いボストン市を眺め、
両市を合わせればMITの他にハーバード大学・タフツ大学・
ボストン大学・バークリー音楽大学などが集中し、学術研究・文化の
両面で非常に豊かな場所です。チャールズ川では、カヤックで川下りも
出来ますよ。非常にいい場所なのですが、MIT周りの飯屋は美味しくない
上に安くもないところが多く、勉強で大変な一年目(後述)は自炊も
ままならず、数件の中華料理屋を何度も何度も使うはめになりました。
ハーバードの周りやボストン市内には結構いい場所があるんですけどね。

2.MIT材料科学専攻

 MITは工学・科学の広い分野で評価される大学であり、DMSEも例外では
ありません。教育・研究・福利厚生などで評価する各種ランキングでは、
学部・大学院ともに分野首位に立ち続けています。とはいっても
材料科学は扱う内容の広い分野であり、MITのDMSEにも特に力を入れて
いる分野とそうでない分野があります。古典的な材料研究(冶金・
溶接技術・金属加工など)よりも、エネルギー代替技術に関する材料や
ソフトマテリアルなど学際的領域が盛んな印象を受けます。

 カリキュラムは相当充実しています。まず、アメリカの大学院は基本
どこもそうですが授業は大変です。DMSEは1年目の最後にQual
(Qualification Examの略)の筆記パートがあり、基礎知識の総まとめを
行います。次に2年目の半分ちょい過ぎたところでQualの口頭パートと
研究プロポーザルがあります。口頭パートはその名の通り、筆記でカバー
した基礎科目からの出題に口頭で解答するというものです。
研究プロポーザルでは自分の学位のための研究内容についてプレゼンし、
教授からそれが本当に学位取得にふさわしいものか様々な質問を受けます。
2年目の秋~冬から意識し始め、本番に備えます。ところがこのQual口頭
と研究プロポーザル、僕の年から変更があるそうで・・・。
二つを一つにするとか、そう言う感じでしょうか。まだ公式に発表されて
いません。一年目は専門必修科目(熱力学・物性論・動力学・材料力学)
を2つずつ2セメスターで終えて、Qual筆記に備えます。基礎科学から
徹底的に叩き込みつつ、座学から研究への橋わたしをしっかりと行って
くれるので、一通り終えると驚くほど科学が分かる/使えるようになって
いました。「今日習った内容、こういうふうにしたら研究に使えるのでは
?」と考えたことが、実際に論文に出ると嬉しくなります(つまり自分の
アイディアが論文として認められる素材であることを試行・確認できる)
。これは研究者としてやっていくうえで重要な経験だと思います。この
経験の回数が増えるにつれて、自分のアイディアに本当に意味があるのか
、ただのガラクタなのかが判別できるようになるのではないかと。
なんといっても最近scienceに載った論文や現役教授陣の研究内容を
期末試験の題材に使った授業もありますから、問題を解くだけではなく
それをどう使うのかまで鍛えられることになります。東北大学で受けた
授業が「即戦力となる技術者のための材料工学」だとすれば、
MITで受けた授業は「自立した研究者になるための材料科学」でしょうか。
課題については大量に出るというのは事実だったのですが、
「一切やらなくても成績には加味しないが、やらないと試験で失敗し
成績が下がる」という生徒の自主性を養う涙が出るほど嬉しい仕様が
多かったです。もちろん全部やることになります。他にもリーディング
がなかなか進まず大変だったり、どの授業もセメスター中に試験が3回
あったりと、年中苦労し続けた1年目でした。橋を渡って
隣のボストン市ですが、実はまだほとんど観光もしていません。
このまま卒業してしまうのではないかと不安です(これを書いている
段階でもう夏休みは終わりかけ)。ちなみに「途中で退学させられる」
という話ですが、ウチの学科ではあまりそういうケースは聞きません。
いないとは言ってませんよ。僕が経験した範囲ですが、Qual筆記は
2~3人が翌年再試になる程度です。成績は上記4科目について
Cが一つでも付くとヤバい。どこかでAを取って挽回しないと
なりませんが、Cが付く人数は毎科目1割前後でしょうか。

 次に研究です。1セメスターが始まってすぐ、10月半ばまでには
どこかに所属するようにとの連絡が。興味のある研究をしている先生に
片っ端からメールをし、面接アポを取り、自分を売り込みます。
ここで日本との最大の違いは、自分の所属していない学科の研究室にも
入れるということ。僕はDMSEの他に化学工学・物理・科学・
電子工学専攻の教授の研究を調べてメールをし、最終的に宇宙工学専攻
と化学工学専攻の教授にお世話になっています。学際研究万歳。
所属してすぐは少し出入りする程度でしたが、冬休みには今こそ研究を
本格化する絶好の機会と言うことで日々実験装置の作製に従事。
2セメスターはまた授業が大変なので試験の合間に顔を出し、夏学期は
2~3週間の帰省を除いて研究です。教授によって変わりますが、
僕のところはコアタイム等が無く、自分のペースで進めつつしっかりと
成果を出していくことが求められています。

 研究の内容を軽く紹介すると、カーボンナノチューブ(CNT)の発生
に必要な触媒、延いてはその発生原理について研究しています。
CNT自体は聞いたことがある人も多いでしょう。
1991年(もうちょっと前に発見されていたと言う話もある)に発見と
構造の解析がなされたCNTですが、20年経った今もその発生原理は
はっきりと分かっていません。そのためにカイラリティ別の作り方が
分からず、エレクトロニクスへの応用はデスバレーをまだ越えられて
いない状況にあります。ここ数年の間でようやく、ケンブリッジ大学
の研究者らが成長中のCNTを直接電子顕微鏡で観察することに
成功しました。このグループは僕のいるグループと共同研究を
しており、その結果によると触媒として作用している金属ナノ粒子が、
発生・成長の最中にダイナミックに変形していると考えられています。
一方で僕のいるグループが、金属ではなく酸化物のナノ粒子にも
CNT発生に対する触媒作用があることを発表しました。これにより現在
までに調べられていない物質の幅が大きく広がり、よりよい触媒の
発見に期待がかかっています。発見当初から鳴り物入りで
研究されながらも、期待された応用に一歩届かず20年も経っている
CNTですが、実用的なナノエレクトロニクスの主役に大化けする日
もそう遠くないのかもしれません。

3.留学のきっかけ

 僕は青森県の小さな町で高校を終わるまで過ごしました。
大学も仙台で、日本にいるうちに東北地方から出て暮らすことは
ありませんでした。よく考えるとすごく閉じた環境にいたものです。
本を読むのも大嫌いでしたし、自由にネットを見るようになったのも
大学入ってからでしたし。情報の孤島。蕪島(青森)・松島(宮城)
・山寺(山形)に龍泉洞(岩手)と、いい所いっぱいなんですけどね
東北。飯旨いし。まあそれはそれだ。
 学部2年の時、スタンフォード大学で客員教授も務めていた先生
の授業をたまたま取ったんですよ。その先生はどう思っていたのか
は分かりませんが、雑談の端々に「スタンフォードの学生は
すごいんだぜ」という意思が見え隠れしたんです。ハーバードや
ITくらいしかアメリカの大学を知らなかった僕は、
そのなんとかフォードっていうハーバード2号みたいなのを
誇らしげに語る口調にイラっとしました。同時に東北大に
居続けることが研究者としてやっていく上でベストなのか、漠然と
不安になったんだと思います。

 そのあと留学生の生活を支援するサークルに入りました。
そこで出会った先輩に「アメリカ大学院・PhDの長期留学に
行かないか?」と誘われまして。これであのなんとかフォード
にも勝てるのかもしれんと思い、何をどうすればいいのかも
知らずに「行きます。どうしたらいいんですか?」とノリで二つ
返事したのが全ての始まりでした。この先輩には今でも本当に
感謝しています。この時から就職はほとんど考えませんでしたし、
どこにも受からないなんてことも考えませんでした。
海外大学院での楽しい(であろう)生活で頭がいっぱいだったのと、
出願準備が大変で他に悩む余裕も無かったのでしょう。
それからも素晴らしい先生や先輩、友人に恵まれ、運にも恵まれ、
東海岸まで来てなんとかやっています。

 普通にしていたらとてもPhDで留学なんて考えなかったと思います。
ただ「研究者になりたいなあ」と高校の頃から思い続けていたのは
事実です。そのために自分で決断をし、
自分でその責任をとって進んだ結果が今なのでしょう。
人の価値観や環境が押し付ける価値観に振り回されず、
自分のやりたいことを追求して下さい。

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執筆者自己紹介
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工藤朗
2005年東北大学工学部材料科学総合学科入学
2009年東北大学大学院工学研究科知能デバイス材料学専攻入学
2010年マサチューセッツ工科大学大学院材料科学専攻PhD課程入学


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編集者自己紹介
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松田佑介
2002年東北大学工学部機械・知能系卒業
2005年東北大学工学部工学研究科機械システムデザイン専攻修士課程修了
2003-2004年カリフォルニア大学サンディエゴ校交換留学
2005から2008年8月まで日立グローバルストレージテクノロジーズにてハード
ディスクドライブの研究開発に従事。同社退職後2008より
Stanford University Materials Science and 
Engineering,Ph.D. programに在籍。
専門分野は材料工学(機械特性)および表面分析。

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編集後記
───────────────────────────────────
1年目は本当にあっという間でした。自分の無知とそれまでの努力の不足を
痛感しました。しかしそれこそが僕がここに求めていたものであり、
留学した事については本当に満足しています。自立した研究者として、
自分のアイディアで人を巻き込み、それを全く新しい発見・開発として
まとめて世に送り出せる。僕の目指す場所へたどり着くまでに許された
時間は決して長くない。
2年目からも健康に気を遣いつつ(自炊と運動!)頑張ります。
(工藤)
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編集後記
───────────────────────────────────
今回初めてメルマガ発行を担当させていただきました。
9月からPh.D.課程の四年目に突入し研究もまとめの時期に差し掛かって
います。研究以外にも卒業後の進路についても考えつつあり
悩ましい毎日を送っています。

(松田)

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