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【海外サイエンス・実況中継】TOEFL、GRE対策にもなる、語彙の効率的な増やし方

posted Jan 30, 2012, 11:48 AM by Yunke Song   [ updated Jan 30, 2012, 11:48 AM ]
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_/ 『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』
_/ January 2010, Vol. 53, No. 4
_/ カガクシャ・ネットワーク → http://kagakusha.net/
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ハーバード大の今村さん(12月の編集長)からバトンを受け、
1月、2回に渡り編集を担当させていただく、メリーランド大の 小葦 泰治 です。
引き続き、読者のみなさまにとって、有意義な情報を提供していけるようがんばります。
また本年も、当メルマガならびに、カガクシャ・ネットワークを、
どうぞよろしくお願い申し上げます。


なおこの文章は、来たる3月25日発刊予定の「理系大学院留学を実現する方法 (仮)」
にコラムとして、掲載の予定です。なお、本書は、大学院留学を目指す方には、
その背中を押してあげられるように。また日米の違いに興味のある方には、
その実情などを知っていただければという思いで執筆させていただきました。

いずれの場合も、少しでもご参考になれば幸いです。またご意見などございましたら、
カガクシャ・ネットホームページ経由でも、Eメールでもご連絡をお待ちしております。
今後配信して欲しい内容や、その他の要望など大歓迎です。
http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=152
EMAIL:toashi [AT] rx.umaryland.edu


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大学院留学を実現するためのノウハウ
TOEFL、GRE対策にもなる、英単語、語彙の効率的な増やし方
小葦 泰治
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# 接頭語(prefix)、接尾語(suffix)、語幹(root) のうち、重要なものをまず覚える #
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それでは、効率のいい語彙の増やし方についてです。それは、
"接頭語(prefix)、接尾語(suffix)、語幹(root)のうち、重要なものをまず覚える"
ということです。正直、これに関しては、ラテン語、ギリシャ語が
もとになっていて、ものすごく多くあり、書き出すときりがなくなりますが、
何事も基本、核心となるものをまず押さえる。これが重要です。

私も、これに関しては、トフルゼミナール留学センターでお世話になっていた
川端 淳司 先生たちから授業で教わりましたが、未だにとても重宝しているので、
ここではほんの少しですが、簡単に紹介させていただきます。
もし興味を持たれた方は、先生の著書などをご覧になっていただければ幸いです。

なにしろ、この方法が本当の威力を発揮するのは、学術用語や専門用語などで、
今まで見たことのない単語に出会ったときです。そのときに単語を分割することで、
意味を推測することもできる、非常に便利なツールなので、少し掘り下げて、
自分で学習されるのもいいかもしれませんね。


では、さっそく具体的に見ていきましょう。

最重要接頭語(prefix) 15です。
2つ意味のあるものは、a)、b)というふうにしています。

1. ad=toward (方向、afford など adの変形型もいくつかある)
例: admit(承認する、認める)、adjunct(付加物)

2. com, con
a) with, together (一緒に) 例: company, connect、combine、
conspiracy(息を合わせる、共謀, spire=breath 息)、
b) utterly(強調) 例: complete

3. de
a) down 例: decrease(減少する)、demolish(破壊、粉砕する)、 
descendant (子孫, ced, cess=sit) 反対語ancestor(先祖)、
b) utterly(強調) 例: demonstrate (論証する)

4. dis
a)off, away 例: distant (遠い)、discourage(落胆させる)、disappoint(失望させる)、
b) not 例: disadvantage(不利)、disagree(一致しない)

5. ex=out
例: exclude(除外する)、exit(出口)、exodus(出国)、extinguish(消す)

6. in
a) inside 例: include(含む)、indent (字下げ)、
b) not 例: irregular(ir=in、不規則な) illegal (il=in, 違法、leg=law)、impossible

7. ob
a) against 例: objection(反対、異議)、obstacle(障害物)、
b) off, away 例: obscure(不明瞭な)、oblique (斜めの、遠回しの)

8. per=through (通す)
例: perform (演じる)、perambulate(歩き回す amb=walk)、perceive (気づく、ceive=catch)

9. pre=before
例: predict (予言するdict=say)、preview(試写、view=look)、prelude(前触れ)

10. pro=forward (前に)
例: progress(進歩 gress=step)、promote、propose (提案する、pose=put)、
promise、program、prolong(延長する)

11. re
a) again 例: repeat、reassemble (再び組み立てる)、reassess (再評価)、
b) back 例: regress(後退する、gress=step)、reply(返事をする、pli、ply=bend)

12. sub=under
例: subway(地下鉄)、submarine(潜水艦)、subcutaneous(皮下の)

13. trans=across (越えて)
例: transparent(透明な)、translate(翻訳する)、transport(輸送する)

14. a=not
例: atheist (無神論者)、asymmetry(非対称)、abiotic (非生物の)

15. un=not
例: unfair (不公平な)、unimportant (重要でない)、unavailable (手に入らない)


否定語を作る prefix: in, un, dis



その他に、覚えておいても損のないもの

16. inter=between
例: interrupt (真ん中で遮る、rupt=break)、interfere(干渉する, fer=carry) 、
interpret (解釈する)

17. ab=not
例: abnormal, abduct(誘拐する)、abortion(流産)、abolish(廃止する)

18. tele=distant
例: teleportation(遠距離移動、port=carry)、television、telegraph(電報、graph=write)

19. amphi=both
例: amphibia(両生類)

20. bio=life

21. chrono=time
例: chronological order(年代順)、synchronize (同時に起こる)

22. man=hand
例: manuscript (原稿、scribe=write)、manicure(マニキュア), manual

23. pedi=foot
例: pedicure(ペディキュア)、pedestrian(歩行者) 

24. poly=many
例: polygamy(一夫多妻制)、polygon(多角形)、polymer(重合体)、monopoly (独占) 



あとroot(語幹)も、例として、ものすごく有名なものを、
ほんの少しだけ挙げさせていただきます。

ceive=accept
例: receive(受け取る), perceive(気づく)、conceive(思いつく)

clude,clust=close
例: conclude(結論する、con=together)、
occlude(閉じ込める、oc=obの変形でagainst)、cluster

crypt=hide
例: encrypt(暗号に置換する)、cryptograph (暗号文、graph=write)

dent=tooth
例: dentist(歯医者、ist=person)、denture(入れ歯)、indent(段落の字下げ)

fer=carry
例: interfere, confer(授ける)、refer(参照する)、ferry(フェリー、渡し船)、
transfer(輸送する、trans=across)

greg, gress=step
例: progress (pro=forward)、regress(後退する)、congregate(集まる, con=together)、
aggregate(集合、ag=ad 方向 toward)

graph=write
例: photograph、biography、telegraph、cryptograph (暗号文)

ject=throw
例: reject(拒絶する、re=against), project (投影する、pro=forward)、
conjecture(推測する)

mit=send
例: comit(犯す、委託する)、remit(送る)、submit(提出する、sub=under)、
transmit(伝達する、trans=across)

pel, pulse=push
例: repel、repulsive(反発する、re=back)、propel、impulse(衝動)

port=carry
例: teleportation, portable(持ち運び可能な)、report(報告)、
transportation(輸送、trans=across越えて)

scribe=write
例: describe(記述する、de=down)、manuscript(原稿、manu=hand)、
subscribe(購読する、sub=under)、transcript(写し、成績証明書、trans=across)


ここでは、接尾語(prefix)に関しては省略させていただきますが、
このようにして学習すると、そんなに多くない、接頭語、語幹、接尾語の
組み合わせで、実にいろんな英単語が作り上げられているのがわかり、
語彙を増やすのに便利だと思います。

さらに、仮に知らない単語に出会っても、意味を推測することも可能なので、
とても有効な方法です。もちろんこれだけでは、すべての英単語が
網羅しきれないのですが、かなり多くのものがカバーできるのも事実です。
印刷して、持ち歩いていただければ、これほどうれしいことはありません。


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# thesaurus (シソーラス、同意語辞典、類語辞典)の活用 #
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次に、thesaurus (シソーラス、類語辞典、同意語 synonym、反意語 antonymを掲載)
の活用についてです。これは実は、私もTOEFL、GREの勉強をしていたときから、
すごくよく使っていました。1000円ぐらいで、コンパクトで、しかもかなりいいものが
紀伊国屋書店の洋書コーナーなどで、手に入れることができます。
いつもかばんに忍ばせて、時間のあるときに、眺めていました。

理想的には、一つの単語が言われたら、5つほど同意語がすぐに言えるぐらいまでに
なっておくのが理想的だと思います。
(ニュアンスの違いがわかり、使い分けもできれば、なおすばらしいですね)。

あと今だと、Thesauraus.com というサイトもあるので、
http://thesaurus.reference.com/ 一度ご覧になっていただければ幸いです。


例えば、importantだと、同意語として、significant, critical, meaningful, key
からはじまって、もう少し意味を広げて、valuable, momentous, considerable, substantial、
もう少し意味が強まって、essential, indispensableとか、あと反対語として、
trivial, unimportant, insignificant, small, nonessential, triflingあたりは、
スラスラと出るようになっておきたいところです。あとこの応用として、paraphraseという、
他の単語を用いて、センテンスと言い換えるというのも、日頃から心がけておくと、
文献を読んだり、書いたり、聞いたり、話したりするときにたいへん役立ちと思います。


次回 (1/24)は、米理系大学院のカリキュラムについてご紹介させていただこうと思っています。
日本のものとはかなり違うので、ある意味衝撃的かもしれません。お楽しみに。


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自己紹介
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小葦泰治

関西大学工学部生物工学科卒。京都大学大学院生命科学研究科中退後、
Mount Sinai School of Medicine of New York Universityへ進学し、Ph.D.取得(2008年)。
現在、メリーランド大学薬学部、Computer-Aided Drug Designセンター博士研究員。

現在世界第3位のスーパーコンピュータ Kraken (1秒間に831兆7000億回の計算が可能)
を用いて、創薬ならびに、実験では解析の難しい、タンパク質の原子レベルでの
構造と機能の関わりを調べ、数多くの病気に関連した生理学的な現象の
より一層の理解につながるよう、研究に取り組んでいます。
また、こちらでは2011年に世界最速を目指すのスパコン Blue Watersプロジェクトも
進行中です。(学外協力)

あと科学技術政策、イノベーション(新たな社会的価値の創出)、
外交、国際協力分野にも興味があります。

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編集後記
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今回は、"あえて"いつもとは少し志向を変え、英語の学習法も含めた
話題にさせていただきました。いかがでしたでしょうか。

というのも、読者のみなさまの中には、実際に米国理系大学院に留学し、
今も米国で働いている人がいったいどのような方法で英語を勉強したのかについて、
興味がおありなのではないかなぁと思ったからです。

私たちが執筆させていただいき、3/25に発売予定の書籍には、
米大学院とのやりとりで使用するレターなど文例も入れさせていただきました。
なので、そちらにも目を通していただければと思います。

新しい年の幕開けに際し、明るく未来に希望の持てる世の中にするべく、
しっかり取り組んでいく、これが私の所存です。(小葦)
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