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時事ニュース:アメリカ景気対策法案が成立、サイエンス関連は?

posted Jan 30, 2012, 11:35 AM by Yunke Song   [ updated Jan 30, 2012, 11:35 AM ]
金融危機が科学研究におよぼす影響について、関心が高いので、カガクシャネットができる範囲で、関連ニュースをお届けします。

アメリカでは、オバマ大統領が押し進めてきた7870億ドル(約71兆円:1ドル90円換算)景気対策法案が、成立しました。サイエンス関連では

National Institutes of Health(NIH; 国立衛生研究所)が104億ドル(9400億円)

National Science Foundation(NSF; 国立科学財団)が30億ドル(2700億円)

Department of Energy(DOE; エネルギー省)は科学局に16億ドル(1440億円)、エネルギープログラムに35億ドル(3150億ドル)

National Institute of Standards and Technology(NIST; 国立標準技術研究所)に6億ドル(540億円)

NASA(航空宇宙局)に10億ドル(900億円)

など、研究開発関連に総額約215億ドル(1.9兆円)が割り当てられました。

上院・下院で審議されていたときは、始めに提案されていたサイエンス関連支出のかなりの部分が削られそうでしたが、何とか多くが残り、とりあえずサイエンス界では安堵の声が聞こえます。

問題は、『景気対策」という性格上、これだけの額が2009年度予算(場合によっては2010年度にも)に組み込まれて、基本的に短期間で消化されないといけないということ。その使い道と、今年度以降はどうするのか、という問題です。

一時的に潤ったので、バシバシお金を使っていけたのに、その後予算が急に収縮してしまった、という状況になると、それこそ『住宅バブル」と同じ運命になってしまいますよね。2010年以降のこともよく考える必要がありそうで、今後も引き続き、アメリカ政府の動きには注目です。

(参考サイト:AAAS R&D Funding Update 
http://www.aaas.org/spp/rd/stim09c.htm )

杉井 重紀
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