posted Jan 30, 2012, 11:15 AM by Yunke Song
[
updated Jan 30, 2012, 11:15 AM
]
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/ _/ 『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』 _/ February 2008 Vol 30 No 2 _/ カガクシャ・ネットワーク → http://kagakusha.net/ _/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
先週に引き続き、今回は、「米国大学院留学した理由」エッセイ集総集編の 第2回目をお送りします。各エッセイの本文もハイライトを一部抜粋して あります。リンク先のエッセイを見るには、簡単なユーザー登録(無料) が必要です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【大学院留学:なぜ日本でなくアメリカの大学院を選んだか。】特別号ハイライト
■2007年6月
誰にでもすすめるわけではないアメリカ留学 石井 聡(ミネソタ大学) http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=33
『 私は誰にでもアメリカ留学を進めるわけではありません。日本の大学院 のほうが、実験に割ける時間は多いでしょう。アメリカ大学院では授業の 負担は大きいですが、幅広い体系的な知識やプロポーザルを書く練習等は、 その後の研究生活に役に立つはずです。』
学生自らが大学院プログラムの運営に関わる 布施 紳一郎(ダートマス大学) http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=35
『 アメリカの大学院に進学する日本人は、他の国に比べて少ないため、 今後増えていってほしいと言うのが私の願いです。しかし日本の研究の レベルも非常に高く、大学院教育の質も欧米に匹敵するレベルにあると 思います。アメリカだから良いというのではなく、日欧米それぞれのメ リット・デメリットを考慮した上で、学生個人個人が自分に最も合った 大学院を選ぶことが重要であると思っています。』
職務経験が有利になる 川尻 喜章(カーネギーメロン大学) http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=37
『 「年齢が高い」「視野が狭い」などと言う理由で博士を冷遇する日本の 会社とは正反対に、欧米ではPh.D.を持つことが産業界においても、キャリ ア構築における重要な要素なのだと知るようになりました。彼らは当然エン ジニアリング、サイエンスなどのバックグラウンドがありますから専門的な 話題も十分理解できますし、もちろんそれだけでなくビジネスにおける交渉、 コミュニケーション、素早い意志決定に長けていて、自分たちとの圧倒的な 差を感じるようになりました。そのうちにこのような人材を送り出すアメリ カの博士課程とは一体どんなところだろう、と興味を持つようになり、そし てこれが後にアメリカPh.D.課程へ進むこととなるきっかけとなりました。』
■7月
京都からオハイオへ 庄司 信一郎(オハイオ州立大) http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=39
『 博士号を取得するということは、留学のずっと前から決めていたこと でした。「ドクター(ここではPh. D.)の資格は世界に通用する」という のは父親の持論で、私には商人として育った父親が、なぜこのような考え を持ったのかはわかりませんが、とにかく将来日本に何が起こっても海外 で生活できるような能力を身につけることが必要である、ということは、 私が高校に入ったころから言われ続けていたことでした。』
本当にアメリカが良い?~日本からシンガポール留学、そしてアメリカへ 菅野 公寿(ニューヨーク州立大ストーニーブルーク校) http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=41
『 大学院はアメリカに進学することに決めていたので、日本の大学院は 受験しませんでした。多くの人が大学院入試勉強する時期に合わせて、 シンガポール国立大学(NUS)で交換留学生として勉強する機会を頂く ことができました。目的は2つありました。一つは、進学先で学ぶであろう 科目を先取りすること、もうひとつは、英語での生活になれること、でした。 いわば、アメリカ大学院生活の準備期間というわけです。』
■8月
異分野間の交流のチャンスが多くある! 貝塚 芳久(UCバークレー校修了、現UCサンフランシスコ校) http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=43
『 私が学んできた生物物理は、まだまだ新しい学問分野です。・・・ 私は、このような混沌とした未整理の学問分野を発展させるブレークスルー は、異なる分野の研究者が顔を合わせ、詳細に議論することから生まれるの ではないかと思っています。そしてそのような異分野の交流のチャンスと いう面で、アメリカの大学院は現時点で日本の大学院と比較して有利な状況 にあると思うのです。』
■9月
航空宇宙工学を学ぶ者にとってあこがれの国、アメリカ 袴田 武史(ジョージア工科大学) http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=45
『2つ目のキッカケは研究内容。これが無くてはそもそも留学したいとは考 えなかった。私の専攻は航空宇宙工学。つまり、ロケット、衛星、飛行機 などについて学ぶ分野。スペースシャトルに代表されるように、一般の方 でもすぐにアメリカが最先端だとお分かりになるだろう。それほど、アメ リカの航空宇宙工学は進んでいるイメージがある。無論、私もこのイメージ を持っていた。だから、アメリカで勉強することには、ある程度の憧れが あったことは確か。』
就職活動中に行った仕事から見えてきた進路 迎 素子(イリノイ大アーバナシャンペーン校修了、現UCデービス校) http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=49
『 私は獣医学出身といっても臨床ではなく研究を続けたかったので、日本 で大手製薬会社を中心に就職活動をしました。しかし、その年は特に企業の 研究職の募集が少なく就職難とも言われ、なかなか内定を貰えずにいました。 そんな時、とある企業に勤める方からのお誘いで、アメリカの大学での通訳 のお仕事を遣らせていただく事になりました。その旅先で出会った素晴らし く熱心な先生方やアメリカの大学の研究環境を目の当たりにし、いつかこん な所で研究してみたいと思いました。そしてそれなら、今、アメリカの大学 院を目指そう!と思ったのでした。』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集後記 ─────────────────────────────────────
またもや、大学キャンパスで乱射という、悲惨な事件が起きてしまいました。 しかも、犯人は成績優秀だった元大学院生で、前触れも特になかったとか。 頭を抱えてしまいます。
犯人の精神状態は詳しくは分かりませんが、おそらく悩みをコントロールで きずに、こんな凶行に手を染めてしまったのかもしれません。誰にも悩みは あるとは思いますが、苦悩をコントロールすることは現代社会を生きる上で、 非常に重要なことです。
これに関して、超おすすめの本があります。 歴史的名著と言われている、デール・カーネギー著「道は開ける」 http://shigeki.org/Link/Michi
(杉井)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ カガクシャ・ネットワーク http://kagakusha.net/ (上記サイトで無料ユーザー登録後、バックナンバー閲覧可) 発行者: 杉井重紀 メールマガジンの登録と解除: http://www.mag2.com/m/0000220966.html ご質問・要望・感想等はこちら: http://kagakusha.net/Mailform/mail.html 連絡先: staff@kagakusha.net (@を@に変換してください) 友人・お知り合いへの転送はご自由にしてください。 ただし、無断転載は禁じます。転載ご希望の際は必ずご連絡ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
|
|