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【海外サイエンス実況中継・特別号】大学院留学:異分野間の交流のチャンスが多くある!

posted Jan 9, 2012, 9:24 AM by Yunke Song   [ updated Jan 9, 2012, 9:24 AM ]
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_/ 『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』 
_/  August 2007 Vol 16 No 2 
_/  カガクシャ・ネットワーク → http://kagakusha.net/ 
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なぜアメリカの大学院を選んだか、の特別号をお送りします。先週、「生物
物理学」を紹介した貝塚さんが、引き続き執筆してくれました。
先週書かれた通り、物理、化学、そして生物学という、3つの異なる分野を
経験した筆者ならではの観点から、異分野間の交流について、アメリカが
優位な点をあげています。おそらく日本も盛んになってはきているとは思い
ますが、まだまだ改善の余地があるようです。
(杉井)



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なぜ日本でなくアメリカの大学院を選んだのか?
                             貝塚 芳久
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日米の大学院を比較すると、教育、キャリアパスなどの制度上の違いが多く
あり、また留学に際しては、生活習慣のほか、本人の性格、気質なども重要
で、どちらが良いという判断は難しいです。ここでは私が、「生物物理」と
いう境界領域の研究を進める上でアメリカの大学院に来て良かったと思える
ことに絞って書きたいと思います。

私が学んできた生物物理は、まだまだ新しい学問分野です。生物を物理的、
定量的に解明したいという目標には、まだまだ遠いのが実状です。生物の
探求に有効な研究手法と物理的な思考は、相容れない部分もあり、また生命
システムは依然として極めて複雑で、未解明の部分が多すぎます。

私は、このような混沌とした未整理の学問分野を発展させるブレークスルー
は、異なる分野の研究者が顔を合わせ、詳細に議論することから生まれるの
ではないかと思っています。そしてそのような異分野の交流のチャンスと
いう面で、アメリカの大学院は現時点で日本の大学院と比較して有利な状況
にあると思うのです。

日米でどちらの研究が良いかと言われれば、質的にはどちらにも素晴らしい
先生が多くいる、ということになります。例えば一分子のタンパク質の仕組
みを解明する生物物理では、生物と物理の最も成功した融合は日本でなされ
たという評価もなされています。ただ量的に見ると、どうしてもアメリカに
は、より多くの分野に網羅的に優秀な先生がいる、ということになります。

そして多様なセミナー、シンポジウムや、学科間のプログラムなど、それら
の研究者が交流するようなシステムもより効果的に作られており、生物と
物理がうまく融合するチャンスは、日本よりも多いと思います。生物は数多
くの分子を含む細胞群が複雑に構築されて形成されるもので、生物の本質的
な理解のためには、より複雑なシステムの解明が必要となるでしょう。その
場合にアメリカの大学院に居ることで経験できる、多分野の研究者との交流
は大変有効になると思います。

複雑な生命現象を物理的に理解していくためには、それぞれの研究者が生物
学、物理学、両方を実際に手を動かして、より深く経験していく事が必要に
なると思います。二つの学問は大きく異なり、一方からもう一方のフィール
ドに移るときには、別の言語を学ぶような苦労が伴うと思いますが、アメ
リカの大学院が提供する、広範な異分野の交流の機会は、そのような苦労を
軽減してくれると思います。

私は、「生体膜」という共通の研究対象を、大学院時代は、物理的、化学的
見地から、また卒業後はポスドクとして細胞生物学的見地から研究していま
す。苦労の連続ではありましたが、一つの現象を異なる角度から見ることが
できるようになったと思います。その点では、スムーズに二つの分野での
研究機会を与えてくれたアメリカの大学院に進学して、よかったと思って
います。



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自己紹介 
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貝塚 芳久

1998年東京大学工学部卒、2000年同大学院修士課程修了、2005年カリフォル
ニア大学バークレー校PhD課程修了(生物物理)、同年よりカリフォルニア
大学サンフランシスコ校にてポスドク研究員として勤務中。



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編集後記 
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(杉井)



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