オンライン座談会「2030年の医療」・参加者の声 (5/31/2014)

posted Apr 18, 2015, 9:08 AM by Akihiro Eguchi   [ updated Apr 18, 2015, 9:24 AM ]
「2030年の医療」をテーマとしたオンライン座談会にて、最先端の医療技術とその展望の議論に参加しました。率直な感想は、2030年までに確立する可能性のあるイノベーティブな科学技術がは多くある一方、技術⇒臨床の制度整備が上手くいっていない、という感じです。イノベーティブな科学技術は、遺伝子診断による病気の予防や、3次元細胞構造をもつ人工臓器、ICTを用いた病気検知などです。これらの科学技術が2030年までに確立されると話をするのは、非常に刺激的で有意義でした。

しかしながら、臨床応用に関しては問題点が多く残されているように感じました。医療は人の役に立てるための学問なので、臨床応用まで技術開発することが非常に重要と考えられます。例えば議題に上がった人工血液についてですが、本人由来の幹細胞から造血細胞を作製するためには、病院にて素人でも使用可能なシーケンサや機器開発や培養システムが必要です。なので、それらの機械を安価に製造しなければ、一般人が利用するレベルでの実用化には遠いということでした。臨床開発への課題として、法整備、企業との共同研究、適切な評価を規準としたグラントの給付が議論で挙げられました。さらに、そのためにはその仕事に携わる人材の開発・確保、加えて人材育成のための道しるべを日本の大学に広げていくことが重要です。

日 本の大学院生という観点から考えた時、大学でこのような話を学生同士ですることはほとんど無いように感じます。あったとしても、お互いの研究や技術を「素 晴らしい」と言い合うために会話をしているように感じるもしばしばあります。そのため、本座談会では未来の科学技術、及び臨床開発への課題を認識してその 解決に取り組むという姿勢にインスパイアされました。このような会議を日本の大学で増やしていくことが、良い科学人材育成につながるのかもしれません。 (日本 国立大学大学院修士2年生)




本業の所属組織の方々とは、バックグランド、専門性、地域性、職種の異なるカガクシャ・ネットの皆様と、2030年の医療という話題について、建前ではなく、本音で話すことで、とても視野を広げる良い機会となりました。
2030年の医療と言うと、遠い未来のことのような印象を受ける方も多いと思います。しかし、そもそも研究開発は、時代の流れを把握し、未来を予見した上で、新たな発見、新技術の開発、新製品の開発が求められている訳で、未来予測は、とても重要な手段であると個人的には考えております。
また、キャリア構築で成功するには、上位何パーセントに入る必要があるなどを耳にすることがあります。しかし、個人的には、上位何パーセントに入るというのは結果論にすぎず、重要なのは、キャリア構築での成功に向け、各分野が慢性的に抱えている課題・問題点を解決する、あるいは解決に近づける素養 を身につけることだと感じております。
このような観点でも、現状分析に留まらず、未来志向で、世界中にいるカガクシャ・ネットメンバーと話せて、とても有意義な時間を過ごす事が出来ました。 今後とも、このようなオンライン座談会が企画・開催させることを、とても期待しております。継続することで、異分野融合により、新しいサイエンス&テクノロジーが生まれるきっかけとなるような気もしております。 (日本 製薬会社勤務)


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